平均返答率93.7%、問い合わせ数半減!
BtoC(飼い主向け)オンラインストア、BtoB(動物病院向け)サイトの双方で感じたチャットボットの導入効果
ワンクリック出力のレポート機能を社内の報告書や営業資料にも活用

1955年の創業以来、動物医療においての医薬品提供や生産現場での衛生管理などの事業を展開してきた『共立製薬株式会社』。その軸となる事業領域は“動物と人の進む道を創る”をミッションに、飼い主とペットの健康で豊かな暮らしを支える「ペット領域」と日本の食の安全・安心に貢献する「畜水産領域」の二つ。専門性を活かした質の高い製品、サービスなどを “動物と人の絆を深めたい”という創業時からの変わらぬ想いのもと提供し続けている。

同社では2022年3月1日より、飼い主向けにペット用の安全・安心で高品質なサプリメントなどを販売する共立製薬公式オンラインストア『KS Online』を開始。多彩な商品を取り扱うため、繁忙が予想された問い合わせに対応すべく、サイトの公開と同時にチャットボットも設置した。ここでは、同サイトを担当する宮本耶摩弥氏と、BtoB向けサイト『ライフサポートセンター』を担当する中村綾花氏に、チャットボットの導入経緯と実際の運用方法についてお話を伺っていく。

共立製薬株式会社
共立製薬株式会社
CA営業本部 CA営業推進部 宮本 耶摩弥(かすみ) 氏
CA営業本部 フード事業推進部 中村 綾花 氏

課題

飼い主向けオンラインストア『KS Online』のリリースに際し、お客様からのお問い合わせに迅速に対応できる体制を24時間365日整える必要があった

ペット用のサプリメントや介護用品などを取りそろえるオンラインストア『KS Online』の立ち上げと同時に、チャットボットの導入を決めていたというのは宮本氏。「お客さまからのお問い合わせに対して、お待たせしてはいけないと考えて、24時間365日いつでも対応できるチャットボットの導入は必須だと考えていました。特に、『KS Online』ではここでしか購入できない商品を取り扱っていますので、飼い主さまから、動物病院へ商品の問い合わせがいってしまい、治療の邪魔になってしまってはいけないという懸念もあり、可能な限りWEB上で疑問が解決したいと考えていました」と話す。

KS Online

解決策・運営方法

利用統計で問い合わせ対応の自動化を実感
チャットボットの問題解決ランキングから改善ポイントを把握し、日々回答をチューニング
ワンクリックで自動出力できるレポートを社内の報告書だけではなく、営業資料にも活用!

導入に当たっては複数のチャットボットを検討。その中から“AI搭載によるスムーズな対応”、“運用のしやすさ”に加えて“利用統計などのデータが見やすく改善ポイントがわかりやすい”ことも決め手となりユーザーローカル社のサポートチャットボットに決定したという。「既に各商品のQ&AをKS Onlineに用意していたので、シナリオの構築はスムーズに進めることができました。わからないことがあっても、ユーザーローカルの営業担当の方のサポートが丁寧で、懸念点を何度も払拭していただき、導入に向けて本当に心強かったです!」と宮本氏。

CA営業本部 CA営業推進部 宮本 耶摩弥 氏
CA営業本部 CA営業推進部 宮本 耶摩弥 氏

その一方で、『KS Online』より半年ほど前の2021年11月にスタートした、主に動物病院向けのBtoBオンラインサービス『ライフサポートセンター』を担当している中村氏は「『ライフサポートセンター』は、BtoBということもあり、当初はお問い合わせに対しては営業担当者がお答えしつつ、コールセンター(10時〜14時)も5名ほどの体制で対応をしていました。しかし、電話、サイト内のメールと合わせると月に400件以上の問い合わせがあり、予想以上の繁忙でした。『KS Online』で、サポートチャットボットの“使い勝手の良さ”を横目に見ていたこともあり(笑)、チーム内でも“これはお金を出してでもやるべき”という意見がまとまりました。しかも、維持費も想定以上に安く、機能が増えても追加料金なしというのも大きな魅力でした。社内でもすぐに話が通り、当サイトでも2022年12月にサポートチャットボットを導入しました」という。この話には宮本氏も「絶対に早く導入したほうがいいですよ!と勧めました!」とニコリ。

CA営業本部 フード事業推進部 中村 綾花 氏
CA営業本部 フード事業推進部 中村 綾花 氏

宮本氏に伺うと、よく活用している機能は「利用統計」という。「履歴を見るだけで時間帯別や日別といった利用者数、問い合わせ内容が簡単に確認できるのがとても便利です。データで確認すると夜中にもお問い合わせが来ているので、24時間対応できる強みを感じていますね」

飼い主向けオンラインストア『KS Online』のチャットボットの時間ごとの利用推移
飼い主向けオンラインストア『KS Online』のチャットボットの時間ごとの利用推移

こうしたグラフや履歴に加えて「問題解決ランキング」をチェックしながら、“配送料について”や“当社製品について”といった飼い主さまから多く寄せられるお問い合わせに対して、回答をチューニングしていくことで、解決率を高める運用を心がけているという。宮本氏は、「当社の製品のお問い合わせが動物病院へ入ることもあり、治療などで多忙な先生方にお答えいただく…ということもあったのですが、チャットボットによって、病院や本社への電話問い合わせは激減しました」と日々の改善の効果を感じているという。

また、レポーティング機能についても「ワンクリックで社内資料に必要な情報を自動でレポート化できるので、とても便利です。問い合わせ数のレポートは、そのまま対応数のファクトとなるので、例えば動物病院さんへの営業資料としても大いに活躍しています」という。

BtoB向けの『ライフサポートセンター』でもこのレポーティング機能は役立っており、中村氏は「営業担当と社内を橋渡しする報告書はとても細かく、レポート作成にも大きな手間・工数をかけていたのですが、チャットボットのレポート機能はワンクリックでOK!というのが大きな魅力です。この機能だけでも非常に効率化が進みました」という。また「問題解決ランキングは、課題ポイントが上から改善すべき順に表示されるので、悩むことなく適切な対処へと導くことができるのも便利です」とも。

また、導入後にはユーザーローカル社より定期的に“見直し提案”や勉強会の開催など、サポートのフォローの手厚さも大きな魅力。宮本氏と中村氏は「解決を急ぐような質問でも、電話やリモートで迅速に対応いただけますし、新機能についてのご説明も本当に丁寧で、運用担当としても導入満足度がすごく高いです」と声をそろえる。

成果

オンラインストアのリリース直後からチャットボットによる問い合わせ平均返答率は93.7%と高水準を維持!
問い合わせ対応に追われていたBtoB向けサイトでも、問い合わせ数が半減と次々と大きな成果に

こうした導入満足度に加えて「とても大きな成果も出しています」と笑顔を見せるのは宮本氏。飼い主向けオンラインストア『KS Online』では、2023年の5月から10月の半年での平均返答率はなんと93.7%!「サポートチャットボットの運用は作りこむほどに精度が高まるのが目に見えてわかるので楽しいです。現在では2か月に一度、運用データを共有しながら足りない回答を増やし、お問い合わせ内容に応じて一問一答なども追加しています」。「運用を始めてから、問い合わせ業務がどんどん減りましたし、サポートチャットボットの運用もとても簡単なので楽です。今では問い合わせ以外の仕事に専念できるようになり、営業にも出ることができるようになりました」(宮本氏)

BtoB向けサイト『ライフサポートセンター』でも導入からおよそ1年で大きな成果が。導入前後で、電話問い合わせ数は約3分の1に、サイト内のフォーム問い合わせ数は約半分と問い合わせ数全体でみると50%以下に激減したという。中村氏によると「問い合わせ内容を調べると、導入前に多かった“送料”についての問い合わせがほぼゼロになり、“注文方法”や“ログイン方法”といった内容も激減しました。コールセンターからも、これまで埋もれてしまっていた“直接対応が必要なお問い合わせ”にしっかりと時間をかけてお答えできるようになったという声が届いています」。また、「BtoBという性質上、学術的な質問に対する回答も用意しており、まだ製品に詳しくない新入社員や営業担当もかなり活用しているようです」と副次的な効果もでてきている。

共立製薬株式会社

宮本氏は「今後は、さらにチャットボットの認知を広めたいと考えています。会員さま向けのメールマガジンでは製品のご紹介に加えて、チャットボットのご案内もしているのですが、クリック率もよかったので、まだまだチャットボットにご興味をもってくださっているお客さまが多くいると感じているので、より広く深く使っていただけるように運用していきたいですね」と展望を語る。

中村氏は「営業担当が問い合わせで忙殺されるのではなく、しっかりと営業に注力できる環境をさらに作れるようにしていきたいですね。そのためにもサポートチャットボットですべての問い合わせを解決したい、という大きな野望があります。導入して1年で、こんなにも大きな野望に現実味を感じさせてくれるツールだなと改めて感じています。それと、まだサポートチャットボットを導入していないほかのチームにもどんどん使ってほしいなって思っています!」と語った。

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