経営推進本部では社内問い合わせの増加により、日常的な業務効率の低下が課題。社内ニーズを把握しやすいサポートチャットボットの活用で問い合せ数削減へ!ユーザーニーズに沿ったチャットボットを構築し、解決率は約6割とハイアベレージをキープ!
1965年に創業以来、半世紀にわたって行政や医療、社会保障などの公共系事業を中心に、製造、運輸交通など幅広くICTサービスを提供してきた「株式会社両備システムズ」(以下、両備システムズ)。時代の変遷とともに先進的サ―ビスを取り入れながら、DXによる新社会システムの創造を目指している。
2020年1月に、専業特化領域ごとに分社していた6社を合併し、「両備システムズ」1社となった。経営推進本部内で課題となっていたのが、従業員数が増えたことによる社内問い合わせの増加だった。財務、人事、情報システム、総務、調達(購買)関連等の問い合わせを受ける経営推進本部では、問い合わせ対応の工数削減をミッションとして2022年10月にサポートチャットボットを導入した。導入の経緯と効果について、各部門の担当者にお話を伺った。

経営推進本部 経営管理統括部 DX情報システム部 DX情報システムグループ
シニアリーダー 大石 哲也 氏
経営推進本部 総務・人財統括部 人財戦略部 人事グループ
シニアリーダー 牧野 優子 氏
経営推進本部 経営管理統括部 財務経理部
シニアリーダー 有瀧 弘起 氏
課題
経営推進本部への社内問い合わせが多いことで、日常的な業務効率の低下が課題。問い合わせ対応を効率化する仕組み作りの検討を開始。
社内の問い合わせが多い経営推進本部では、DX情報システム部、総務・人財統括部、財務経理部、調達(購買)部があり、それぞれ専門分野の業務を行う中で、問い合わせ対応の工数削減という課題が急務となっていた。大石氏に当時の様子を伺うと「どの部門でも繰り返し聞かれる問い合わせが多くて、毎日問い合わせがあって当たり前の状態でした。マニュアル等を用意してはいるものの、イントラネット上の保管場所を探しづらく、“とりあえず経営推進本部へ問い合わせよう”という社内風潮もありました。そのため問い合わせが集中し、本来の業務が後回しになることも多くなり、問い合わせに手を取られない仕組みづくりが必要と考えていました」と当時を振り返る。

シニアリーダー 大石 哲也 氏
そうした中で、社内の問い合わせを減らすべく選んだのがユーザーローカル社のサポートチャットボットだった。特に管理画面の使い勝手の良さを重視した。システム選定について牧野氏は「管理画面が使いやすく、メンテナンスが容易で、サポート面も充実していることも決め手でした」という。

シニアリーダー 牧野 優子 氏
有瀧氏によると「財務経理部門では、金額や重要性など個別に回答の変わる質問内容も多いため、どこまで対応できるか…とも考えていました。しかしながら特に問い合わせの多かった経費精算、出張精算などについて画一的な回答が用意出来るのではと思いました。個別回答が必要な質問に対してはメールフォームで担当者へ直接つなげることもできるので、属人化しがちだった問い合わせ内容をチャットボットで整理できるのでは、と期待しました」と話す。

シニアリーダー 有瀧 弘起 氏
解決策・運営方法
問い合わせ対応の効率化が期待できるシステムとしてチャットボットを導入。初めて触れる人でも扱いやすい管理画面、直感的なメンテナンスが可能なシステムを重視して製品を選定。
2022年10月にサポートチャットボットを導入。第一印象は使い勝手の良さだったという。「直感的に使える管理画面は、だれでも使いやすく、インポート、エクスポートが簡単にできて、メンテナンスもしやすいのが魅力でした。導入当初は5人で運用していましたが、現在はQ&Aのカテゴリを充実させつつ、運用担当メンバーも徐々に増えてきました」(大石氏)
「メールフォーム機能は特に活用しています。フォームへの誘導がわかりやすくて、ユーザーにとっても入力しやすい作りが魅力でした」(有瀧氏)
「ユーザーが求める質問がない場合も管理画面で把握できるので、Q&A改善の参考にしています。また、導入前に漠然と問い合わせを受けていた頃は、問い合わせ数やどんな質問が多いのか、といったデータが蓄積されなかったのですが、そうした問い合わせ傾向が一目でわかるのも魅力です」(有瀧氏)

“この質問を追加してほしい”というリクエストも多く、社内コミュニケーションの一助に!
「問題解決ランキング」は、チャットボット利用状況の把握に大いに活用している。「Q&Aの表示数、解決/未解決といった項目ごとにランキングで確認でき、当初はつかめていなかったQ&Aのニーズが掴めるようになりました。制度や社内手続きについて知りたい方が多く、マニュアルへの誘導を追加することで解決率を上げるなど効果的なメンテナンスを行うことができています。会話ログをチェックしていると、社内申請への問い合わせがされた後、実際に申請が出されるといったシーンもあり、チャットボットが使われている!と感じています」(牧野氏)
また、両備システムズでは社内担当者一覧のリストもよく検索されている。2022年11月に本社移転したことでフリーアドレスとなったというが「それまでは固定席で部署宛の電話連絡がしやすかったのですが、フリーアドレス化したことでどこに電話していいかわからなくなりました。問い合わせ先が迷子になりがちだったところでも、気軽にチャットボットを活用していただけているようです」(大石氏)
成果
チャットボットによる問い合わせ解決率は約6割とハイアベレージをキープ!簡単な質問が激減し、日常的な業務効率が改善。
メンテナンスを重点的に行うことで、導入直後から利用者は増加し、チャットボットの会話数は導入後4か月で月平均1,830件にも及んだ。その解決率は約6割とハイアベレージを維持している。チャットボットでの自動回答に加えて、フォーム機能により、個別回答が必要な質問もスムーズに担当者へ質問が届き、回答できるようになったとも。
これまで、内容を問わず集中していた問い合わせの整理ができるようになったことで、電話問い合わせにも変化が現れた。「これまでとても多かった“PCやシステムのパスワードがわからない”、“マニュアルの保管場所を教えてほしい”という問い合わせが激減し、問い合わせ対応の工数が減ったことで、業務の効率化にもつなげることができています」(大石氏)

牧野氏は「ボットの名前を“経営推進本部”をもじって『ケースィー』と名付けて雑談も増やしています(笑)。楽しんで運営しながら、問い合わせ内容に応じて一問一答機能の活用を深めるなど、さらに多くの回答に対応できるよう『ケースィー』を充実させていきたいですね」と今後の展望を語った。大石氏は「質問内容を追加した時などは社内掲示板で告知をするなど、さらに多くの方に使っていただけるような施策を工夫できたらと考えています。また、他部門から“お客さま向けのチャットボットを導入したい”という相談もあるので、今後は他部門での活用も視野に入れていければと思います」と力強く語った。

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