CX向上を目的にお客さまの解決率(役に立った率)が伸びない悩みを解決!AI精度や検索性の改善、導線拡大により利用回数は約4倍に!使いやすい管理画面で運用負担も軽減
『三井住友信託銀行株式会社』(以下、三井住友信託銀行)は個人や企業の財産を受託して管理・運用する「信託業務」、預金・貸付・為替業務を行う「銀行業務」、そして不動産・証券代行・相続関連などの「併営業務」という幅広い領域を持つ、日本で唯一の専業信託銀行。普通銀行とは一線を画すビジネスモデルを確立し、お客さまから信じて託されるために幅広いソリューションの提供と持続的・安定的な成長を実現している。
国内最大規模を誇る専業信託銀行として、お客さまとの窓口となるコールセンターの役割は重要だ。入電数は月に10万件を超えることもあり、コールセンターの運営企画を担うダイレクトバンキング部では問い合わせ体制のDX促進を目指していた。
会話形式で、お客さまが気軽に照会ができるチャットボットツールを以前から活用し、サービスの向上を目指していたが、「Q&A」形式の「よくあるご質問」(以下、FAQサイト)に比べて、チャットボット利用者数が伸び悩んでいることを課題として捉えていた。
AI精度、分析機能、検索性等の既存のチャットボットの課題解決だけでなく、シーズナルでパーソナルな提案でお客さまのCX向上にさらに挑戦したい、チャットボットの役割期待を拡大したいと見直しを図ったという。
ここではダイレクトバンキング部の今野氏、飯沼氏に2022年10月に運用をスタートしたサポートチャットボットの活用術、成果に伴う手応えなどを幅広く伺っていく。

ダイレクトバンキング部企画チームの皆さん
課題
毎月の電話問い合わせは10万件以上!応対品質向上を実現すべく、AIの精度・検索性・サポート体制を重視してチャットボットを再選定
チャットボットは、スマートフォンとの親和性が高い点やFAQサイトとは異なり会話形式で気軽に照会ができるというメリットがある。そのため、もっとお客さまに役立つツールとしてのポテンシャルがあると考えていたが、利用者数が少ない状況が続いていた。
そこで、チャットボットのさらなる活用とサービスの向上を目指して、AIの精度の高さ、分析・検索機能など十分な機能と、具体的なアドバイスを得られるサポート体制を重視して再選定を行った。「電話問い合わせは、お客さまとの大切なコミュニケーションチャネルとして考えていましたが、同時に『いつでも、どこでも問い合わせができる』ノンボイスチャネルや無人チャネルでの対応ニーズの高まりを感じていました」と語るのは今野氏。

こうした中で選ばれたのが、ユーザーローカル社のサポートチャットボットだった。「実際に触ってみたところ、AIの精度が高く、検索性が抜群に優れていることにまず驚きました。弊社では取り扱う商品が多くコンテンツ数はかなり多いのですが、数多ある回答からユーザーの利用ログデータから的確に自動学習して回答を導き出してくれるので、求めている回答を得られる点が素晴らしいと感じました。また、初期費用とランニングコストもかなり抑えることができ、機能面・コスト面ともに申し分がありませんでした」と飯沼氏は決め手を語る。

飯沼氏は、「チャットボットはユーザーが求めている回答にたどり着けないことが続くと、リピートされないと感じていました。しかし、求める回答を緻密に導き出してくれるユーザーローカル社のサポートチャットボットなら、より多くのお客さまに安心してご利用いただけると確信しました」と大きな手応えのもと、2022年10月に本格運用をスタートした。
解決策・運営方法
第一印象は、管理画面の使いやすさとデータ管理の簡単さ
月次レポート作成もクリック一つで完了!
ChatGPT連携機能をQ&Aの自動生成にも活用
導入にあたっては、もともとのチャットボットで用意していた回答を分類・整理しながら見直し、問い合わせの多い項目については選択型フローのQ&Aを構築。迷わずに回答へと導けるよう“選びやすい選択肢”を工夫したという。

運用してみての第一印象は、管理画面の使いやすさ、データ管理の簡単さだったという。「今までは人の手でデータ分析を行っていましたが、サポートチャットボットはクリック一つで簡単に欲しいデータを取り出すことができ、しかもデータの分析レポートまでワンストップで自動作成が可能になりました。修正が必要なQ&Aの改善ポイントを自動で提案してくれるため、作業的にも気持ち的にも分析のハードルが下がり、本当に楽になりました。よりスピーディーに改善に取り組むことができるようになり、秀逸なシステムに助けられています。」と今野氏。
加えて、「数値だけでは把握できなかった修正ポイントも、会話履歴からどの部分で不一致になったのかを発見できるので、改善ポイントのヒントになります。また、設定変更や改善を自分たちの手で簡単にできるのも大きな魅力で、運用のわずらわしさがありません。」というのは飯沼氏だ。さらに、運用上で悩むようなときには、具体的で細やかな対策案を提案してくれるサポート面の手厚さも、安心して運用できるポイントだと語る。
また、サポートチャットボットではセキュアな環境でChatGPTを利用できる機能も実装されており、三井住友信託銀行でも活用している。「新たにQ&Aを追加する際に、必要情報が掲載されている資料やリリース(HPアドレスやPDFデータなど)から、自動でQ&Aを生成できます。今まで、ゼロベースで回答を作成する場合、まずオペレーターさんに想定質問を出してもらい、その質問を精査して回答を作って…と工数も時間もかかるところ、確度の高いQ&Aリストが自動生成されるので、かなり作業が効率化されています」(今野氏)

他にもユニークな利用方法としては、IPアドレス除外機能も活用している。お客さま向けチャットボットでも、社員が参照する場合が多々あるが、そうした際に、純粋なユーザーデータを取るために、自社のIPアドレスを除外しておくと、社員の会話履歴はデータに反映されないという機能だ。
成果
チャットボットの利用回数は、導入後1年半でおよそ4倍、
KGIの解決率60%程度と高水準をキープ!
データ把握やレポート作成作業の効率も飛躍的に向上
運用においては、解決率をKGIに、利用回数とシナリオ不一致率、離脱率の改善数値をKPIとして設定し、月次レポートを作成し社内共有している。こうしたデータは即座に取り出すことができ、レポート作成作業も大幅に軽減したという。「以前は月次レポート作成に半日はかかっていたが、今ではワンクリックで1分もかからずに作成でき、時間だけでなく作業ストレスも軽減しました」と飯沼氏。
また、目標としていた利用者数増という面でも、アクセス数は導入後の1年半でなんと4倍に増加した。月に2万件ほどのアクセス数がある中で、解決率60%程度と精度を誇っている。「とても大きな成果だと捉えています。膨大な回答群の中から、お客さまの知りたい回答を快適に、的確にご案内できているから、これだけのみなさまにお使いいただけていると大きな手応えを感じています」と今野氏。
また、選択型フローにマッチしない回答については一問一答型で回答を用意。「会話履歴から、不一致につながりやすく、分類も難しい回答については、一問一答でケアしています。お客さまが検索しやすいスタイルをご自身で選べるので、利便性も高いと考えています」(今野氏)
「せっかく、これだけ便利なツールになったので、さらに利用していただけるような動線の整備をしていきたいですね」とチャットボットの役割期待を拡大したいと語るのは今野氏。「よりパーソナルな対応を可能にしつつ、サービス向上とさらなるCX向上をめざしたいと考えています」と今後の展望も語る。飯沼氏は「より多くのお客さまにご活用いただけるように、ホームページからの動線整備(ポップアップやチャットボットへの遷移ボタン設置)などを工夫していきたいです。また、コールセンターへのお問い合わせ時に、オペレーターさんにサポートチャットボットを使っていただき、回答精度を高めていく効果も検証していきたいと考えています」とさらなる活用の取り組みについても語った。
資料をダウンロード
ユーザーローカル人工知能チャットボットの製品説明資料をダウンロード
製品説明資料を取得するにはこちらのフォームに、すべてご記入いただき、ボタンをクリックしてください。製品カタログと、申し込みフローの詳細をお送りします。
ご記入いただいた情報につきましては、カタログ資料の送付や弊社からのご連絡の目的以外に利用することはありません。プライバシーポリシー
このサイトはGoogle reCAPTCHAによって保護されています。 プライバシーポリシー ・ 利用規約